手術をする前に【腰痛のガイドライン】

脊柱管狭窄症 男性

はじめまして、湘南カイロ平塚治療室院長の高木です。
湘南カイロ平塚治療室には様々な症状の方が来院されています。
私自身12年の臨床経験で、多くの患者さんと接する機会がありました。

「どこに行けば自分の症状や痛みがよくなるかわからない」


あなたの悩みの解決する手助けになればと思い、

今回、画レントゲンやMRIで【椎間板ヘルニア】【脊柱管狭窄症】【分離症・すべり症】と診断され、
手術するかどうかをお悩みの方に向けて、当院の治療方針について
少し説明させていただきますので、お困りの方は是非お読み下さい。

アメリカの急性腰痛ガイドライン

1994年に米国連邦政府厚生省ヘルスケア政策・研究所が作成した、
成人の急性腰痛治療ガイドラインには、

腰痛の病歴のない62人の対象者のCTスキャンの診断で
40歳以下お対象者で、脱出した椎間板は平均して対象者の19.5%に発見され、
40歳以上の対象者では、平均して50%に異常所見がありました。

内訳は、

27%が『椎間板ヘルニア』
10%が『関節面肥大』
3%が『脊柱管狭窄症』

と診断されました。
また、腰痛の症状のない女性302人でMRIスキャンの診断で、
彼女らは腰部ではなく産科的な問題のためにスキャンを受けていて、

変性椎間板を
21~30才までの女性で34%
31~40才の女性で60%
70才の女性で95%

に発見されました。膨出した椎間板はMRIによって
84人の妊婦の11%、妊娠経験のない56人の女性で13%みつかっています。

また、健常者を対象にCTで椎間板を調べたところ20~27%、
MRIでも21~36%の人に椎間板ヘルニアが見つかっています。

他にも腰痛患者と腰痛の無い人を同じ人数MRI検査をしたところ、
どちらにも同じ位の『椎間板ヘルニア』『脊柱管狭窄症』『分離症・すべり症』
持っている人がいることが分かり、これらの病名は痛くない人にも
同じパーセンテージでいることから腰痛の原因ではないという結果が出ました。

これでお分かりのように、今まで椎間板ヘルニアが原因と言われていたのは
画像診断上のもので、臨床的には何も関係ないことが分かりました。
これで手術をしても治らない方や再発や悪化する方が多いのもうなずけます。

当院に見えた患者さんは、椎間板ヘルニアと診断され
腰痛と坐骨神経痛が症状でした。貼り薬、鎮痛剤、注射も効かず
手術しかないと言われ、手術はしたくないので来院され、
骨盤、腰椎、臀筋の2~3ヶ月の施術後症状もなくなり
運動も出来るようになりました。

その後もう一度MRI検査をしましたが、来院前と画像は
何も変わっていませんでした。運動できるほどに回復したという事は、
施術した場所が原因だったと確信しました。

続いて、日本で発表されている腰痛のガイドラインです。

日本のガイドライン

2014年、日本整形外科学会と日本腰痛学会は、

腰痛の発症や慢性化に心理的なストレスが関与していて、画像診断などでも
原因が特定出来ない腰痛が大半を占めるとの診察ガイドラインをまとめました。


重篤な脊髄疾患の兆候がない限り、すべての患者に画像検査をする必要はないとし、
腰痛があればまずX線で骨や神経の異常がないか調べる現在の診療が変わりそうです。

日本では、腰痛の診療指針は初で、個々の医師の経験や勘で行われてきた診療を、
科学的な根拠に基づいて統一的に行うのが目的で2001年以降の
国内の医学論文4000件から厳選した約200件を基に、
両学会の専門家が医師向けに策定したものです。

指針によると腰痛は発熱や胸部痛といった危険信号の有無で

(1)がんや外傷、感染症などの重い脊髄疾患が疑われるものや
(2)麻痺やしびれ、筋力低下など神経症状を伴うもの
(3)原因が特定できない非特異的腰痛


に分類することが重要としました。非特異的腰痛は、
いわゆるぎっくり腰やストレスが原因になっているものを含み、
全体の85%を占めるとの研究があります。

指針の策定委員会のメンバーである福島県立医大の矢吹省司教授(整形外科)の話では、

「患者が望むこともあり、現状では約8割で画像診断をするが、
痛むからといって、画像で原因が分かることは実は多くない。
単に加齢で起きている骨や神経の変化を画像で患者に示して


『だから状態が悪いんだ』

と思い込ませるのは逆効果だ。慢性腰痛では、深刻に考えすぎて
安静にするよりも、身体を動かしたほうが症状が軽くなる可能性が高い」


と言っています。日本でも昨年やっとガイドラインが公開されましたが、
米国と同様で腰痛の原因とされていた画像診断上の病名

『椎間板ヘルニア』
『脊椎管狭窄症』
『分離症・すべり症』
『変形性脊椎症』

などが腰痛を引き起こしていないと判明しました。

厚生労働省の調査

厚生労働省(平成16年)の調査で、現在日本では

膝関節症1560万人
腰痛症2400万人。

東京大学、東京・和歌山、50歳以上疫学調査からの推計(平成18年)で、

X線初見上の変形性膝関節症、2400万人中痛みがあるもの820万人、
男性210万人
女性610万人

X線初見上 の変形性腰椎症、3000万人そのうち痛みがあるもの1020万人、
男性450万人
女性570万人

しかしX線初見上で痛みがある人が膝関節症で1/3、変形性腰椎症で1/2という結果で、
変形があっても痛みのない人が同等以上いるという事で、
変形が原因で痛みが出ていないという結論が出ました。

しかし、今現在も臨床現場では、画像診断をして病名が原因と言い、
貼り薬、痛み止め、筋肉注射、神経ブロックで症状が改善されなければ、手術を薦めています。
手術以外の治療は原因とされている物自体をいじることはありません。


貼り薬、痛み止め、筋肉注射、神経ブロックで原因を治さなくて
痛みが消えてこれを治ったというなら、ヘルニアが神経にあたっているとか、
狭窄して神経を圧迫しているとか、変形して痛みを出しているという
最初の画像診断の原因だと言われるものは何だったんでしょう。

まとめ


この様に現在では、『変形』とされるものが必ず【痛みの原因】ではないことが分かっています。
手術をする前に是非お考え下さい。その前に診るべきところは沢山あります。
まずは電話やメールでご相談を受付ていますのでご連絡ください。

腰痛に悩みなく、不安のない生活を送る手助けをさせていただきます。

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